仕事につながるスキルを身につけたい方へ
今回のコロナ禍で、今後の働き方について考えている方も多いのではないでしょうか。
不安定な世の中、確固たるスキルを身につけて、個人でも世の中に価値を提供できる自分でありたいものです。 今日は「仕事につながるスキルを身につけたい。勉強を始めたい。」と思っている方へ、簿記を学ぶメリットをシェアしたく、この記事を書きました。
簿記の学習、こんな方におススメです。
- 経済ニュースに興味がある
- 社会のお金の流れに興味がある
- 将来、起業・副業したい
- 株式投資したい
簿記を学ぶメリット①簿記そのものの面白さ、有益性
決算書が理解できるようになる
世の中で目にする決算書は、簿記の1本1本の仕訳が積み重なってできたものです。すなわち、簿記を学んでいくと、最終的には自分で決算書を作ることができるようになりますし、自ずと、世の中の決算書を理解することができるようになります。株式投資をしたい方は、投資の判断にあたり決算書の理解が必須です。
副業・起業した際、税務申告に役立つ
働き方改革や老後資金の先行き不安などで、副業・起業を始める方も多いと思います。副業・起業したときに必要になってくるのが確定申告(自分の所得を計算し、納めるべき税金を申告すること)です。税金面で有利な青色申告をしたい場合、複式簿記に基づく帳簿が必要となります。簿記の知識が無ければ、帳簿作成から専門家に丸投げせざるを得ないし、専門家が作った帳簿が正しいかどうかの判断もできません。
簿記を学ぶメリット②勉強の進めやすさ
独学が可能
良い本が沢山出ているので、独学で十分対応できます。簿記とは何か?という部分は、面白い解説本を1冊読むと良いと思います。
ここで興味がわかない場合、勉強しないという判断もありだと思います。興味がわかない分野にお金と時間を投資するのは人生もったいないですので…
簿記検定の受験に進む場合は薄めのテキストを買って、繰り返し解く+過去問でOKです。2級になると工業簿記が入ってくるので、独学がキツイと感じる方もいるかもしれません。私の場合ですと、簿記2級まではなんとか独学で行けました。
スキマ時間で勉強できる
私自身が簿記3級を受けたときは、20代前半・週5日勤務の会社員で仕事にも遊びにもそれなりに時間を取られていたのですが、スキマ時間を利用して勉強を進めることができました。薄いテキストをいつもバッグにいれておいて、カフェで勉強していました。今だとスマホの簿記アプリ(例:パブロフ簿記など)があるので、ますますスキマ時間を有効に使えますね。3級はスキマ時間の積み重ねで十分受験可能です。
簿記3級の受験を目標にすると、進めやすい
何かを勉強するとき、具体的な期限と客観的な目標があると、モチベーションが維持しやすいと思います。日商簿記3級ですと年3回実施で、受験料2,850円(税込)となっており、目標設定しやすいところもメリットです。(※受験回数と受験料は2020年7月29日現在の情報です)
簿記を学ぶメリット③将来性
自分のスキルを客観的に示すことができる
簿記検定資格を取得した場合、級に応じて「仕訳が切れる、原価計算を理解している、決算書が作れる」というスキルを客観的に示すことができます。実際、簿記〇級という要件がついた募集要項も多く存在します。
異職種へのキャリアチェンジが可能になる(例:営業→会計)
今の職種以外で転職したい場合、簿記や会計系の資格を取得することで、可能性が広がります。私自身、前職は営業でしたが、営業以外の仕事への転職を希望していました。簿記の勉強がきっかけとなり、会計士受験に進み会計業界に転職することができました。
簿記が面白い!と感じたら、次のステップへ活かせる(簿記検定、税理士、USCPA、公認会計士など)
実際に簿記の勉強を始めてみて面白い!と感じた場合、その先には、簿記検定をはじめ、税理士の簿記論、USCPA、公認会計士試験など、様々な可能性が広がっています。
簿記で広がる人生の可能性
私自身、新卒で働き始めた会社を辞めたいと思っていたときに、仕事後の時間を使って簿記を独学しました。始めて見ると面白く、簿記3級、簿記2級と学習を進め、手ごたえを感じたので、公認会計士受験にすすみ、公認会計士として転職することができました。簿記がきっかけとなり、人生が大きく変わったと言えます。
これから、簿記はAIにとって代わられるのでは?という疑問を持たれる方もいるかもしれません。
たしかに近い将来、記帳や集計は自動化されるでしょう。しかし、出来上がった決算書をチェックしたり分析するにあたって、簿記の知識は必要となります。
よって、簿記を学ぶことの有益性は変わらないでしょう。
むしろ、時代の変化とともに新しい経済活動が次々と発生する中で、会計スキルを活かせる場面は広がっていくように感じています。
人生を変える簿記学習、ぜひ始めてみてください!