今日の記事は、(特に老後に)漠然としたお金の不安を抱えている方にシェアしたく、書いています。
「人生100年時代」「老後2,000万円問題」「70歳までの就業機会確保」など、数字が私たちに与えるインパクトは大きいものです。こういったキャッチーな言葉が知らないうちに潜在意識に入り込み、漠然としたお金の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。「年金は頼りにできないし、定年関係なく働けるよう独立開業しよう」と考え、「安定収入を得られ、できるだけ高収入の仕事」という観点で今後のキャリアプランを模索していました。副業や起業の本の本も片っ端から読みました。天職や好きなことは何だろう…と考え続けてきました。
そんな中、出会った2冊の本が、目を覚まさせてくれました。
1冊目は、本田健 著 「一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money」(フォレスト出版)です。
本書で最も刺さったのは「経済的な自由とは絶対的な年収とは関係ない」という点です。年収に合わせて生活レベルを上げ続ける限り、たとえ年収が1億円を超えようと、人は周りと比べて「自分なんてまだまだ…」と思い続ける、すなわち、ラットレースが続くというのです。たしかに、都心を歩いていると数千万円するだろうと思われるピカピカの外車に乗って、1本で何百万円、モノによっては1億円超もする腕時計のお店を訪れる人をみかけます。正直、私も以前は、稼ぐようになったらエルメスのバーキンを持つのかな…とぼんやり想像していました。しかし、その購買意欲は、雑誌やブランドの戦略によって刷り込まれた思い込みだったのかもしれない…と我に返ったのです。それなりのストレスを受けて稼いだお金をガンガン消費するというのが求める姿なのだろうか?と自問しました。答えはNOです。むしろ、穏やかに自分の価値観に沿って仕事をして得たお金を、本当に必要な事に大切に使うというのが私が求める姿なのだと気付きました。
お金についてのリテラシーを身に着けたい、との思いから読んだ本ですが、心の在り方を教えてくれた、読後に心がすごく軽くなった本でした。
2冊目は、ちきりん著 「マーケット感覚を身につけよう」(ダイヤモンド社)です。
本書で最も刺さったのは「誰でも売れる何かを持っている、売れないのはマーケット感覚がないからだ」という点です。逆に言うと、マーケット感覚を磨き続け、適切なマーケットで適切な売り方をすれば、何歳になろうと、売り続けることができるのだと理解しました。変化のスピードが速い昨今、マーケット感覚に長けた人にとって、世の中は商機だらけともいえます。本書の最後に紹介されていた、徳島県・上勝町の葉っぱビジネス(株式会社いろどり)を支える、葉っぱ長者のおばあちゃん達のエピソードは、とても勇気付けられるものでした。未来に対して明るい気持ちになれました。
たまたま出会った本が、良き方向に進む道しるべになってくれたことに感謝しています。
お金について漠然とした不安を抱えている人、心が軽くなるヒントが得られるかもしれません。
よろしければ手に取ってみてください。(AmazonのKindleでサンプルをダウンロードすれば、冒頭部分を無料で読めますよ!)
ということで今後は、マーケット感覚を磨きつつ、おばあちゃんになっても世の中に価値を提供し続けられるように、健康リテラシーを磨いて行きたいと思います。