E→Sに変わりたい…と思っている方へ
- E→Sに変わりたいけれど、自分に何ができるのかわからない。
- E→Sに変わりたいけれど、今の自分には、稼げるようなスキルや経験がない。
本記事は、このような方におすすめの内容です。
この記事を書いている人
私(はなさか)は、
10年以上監査法人に勤務したのち、昨年独立開業して、現在は個人で働く公認会計士です。
E→Sになって1年目です。
本記事では、「E→Sになって何を生業にするのか」
独立する前に感じていた不安、
独立してみての実感、そして、今現在の考えをシェアします。
※ここでE→Sとは、
勤め人の状態から、独立して個人で働く状態に、働き方を切り替えることを指しています。
E=Employee(雇われて働く人)
S=Self-employed(自営業者)
くわしくはこちらの記事の冒頭で解説しています。
必ずしも会社員時代と全く同じことをする必要はない
先日、このようなツイートをしたところ、(普段静かな私のツイートとしては)多くの反応を頂きました。
監査法人から直独立することについて、
独立する前は監査以外に自分にできることはあるのだろうか?と、とても不安でした。
でも、会計士が求められる業務は思っていた以上に色々あって、新しい業務に携わる度に知識も経験値も上がっていくから大丈夫だよ…と1年前の自分に伝えたいです。— はなさか@ワーママ会計士 (@hanasaka_cpa) July 29, 2022
「会社から独立して自分に何ができるのか?」を考えた時、
他の仕事の経験は無いし、結局今の仕事を続けるイメージしか持てないのは自然なことだと思います。
私自身、「独立しても、結局同じ内容の仕事を続けるんだったら、独立する意味あるの?」
と言われ、独立のブレーキになったこともありました。
結論からいうと、私は今現在、会社員時代と違うことを生業にしています。
会計関係ではあるので、これまでの経験や知識を使ってはいますが、
未経験の仕事を受託して、事前に猛勉強し、仕事を進めながらも沢山勉強して、こつこつ知識と経験を積み上げ、なんとかやっています。
仕事ありきで勉強しているので、漠然と勉強するのに比べて、知識の吸収も速く深いです。
未経験の仕事も、初回を何とかやり抜けば、次回からは「実務経験あり」となるので、
受託できる仕事の幅は広がって行きます。
要約すると、独立前は、
「会社員時代と全く同じ仕事しか、自分にはできない」と思っていましたが、
今の実感は、
「会社員時代と全く同じ仕事をするという選択肢もあるし、
未経験の仕事も開拓していける」です。
仕事の柱は、独立前に決めるというより、色々試しながら探して行く
独立したら何をするか、会社を辞める前に決めなければいけないイメージがありませんか?
私にはそんなイメージがあり、ある程度方向性を考えてから独立しました。
しかし、今現在、独立前に考えていたこととは、違うことを生業にしています。
たまたま、ご紹介頂いた仕事が、興味がある分野だった、というご縁です。
試しに挑戦してみたら、楽しいし、
仕事に向けて勉強に投資→仕事がはかどる→仕事で得たお金で勉強に投資→仕事がはかどる…
という好循環に入ることができました。
以前、八木仁平さんの
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
という本の中で、
大切にしていること×得意なこと×好きなこと
の3つが重なった「本当に好きなこと」を生業にすることでうまく行くと学びましたが
自分の生業になる「本当に好きなこと」って、
頭で考えるには限界があって、
実社会を走りながら見つかってくのだな、と感じています。
実際、成功している多くの会社も、設立当時は今と全然違うビジネスをしていたというケースが多いと聞きます。
これからも、「自分の仕事はこれ」と決めてしまうのではなく、
時代や環境の変化に対応しながら
世の中に求められることと、自分にできることをマッチングさせていきたいと思っています。
自分の特技や強みに気付き、生業につなげていく
前の章で、大切にしていること×得意なこと×好きなこと
の3つが重なった「本当に好きなこと」を生業にすることでうまく行くと書きましたが、
そもそも「自分には特技や強みなんて無い」
と感じてしまうことはありませんか?
私はずっと感じていました。
でも、実際は、特技や強みが無い人なんて、一人もいません。
自分では気づいていないだけで、すべての人には何らかの特技はあるし、それが強みになっているんです。
では、どうしたら、自分の特技や強みに気づけるのでしょうか?
自分の会社や業界とは関係ない人と出会う機会を増やす
組織を離れてみて、強く実感するのですが、
同じ会社、同じ部署の人は、
一定のスペックを持っている人が集まっているので、
一般的な世の中ではアドバンテージとなることが、
当たり前と認識されてしまい、
その結果、自分の得意技に気付きにくいです。
自分の会社や業界とは関係ない人と話してみることで、
当たり前だと思っていたことが、まったく当たり前ではないことに気付けると思います。
他人からのフィードバックをヒントにしてみる
自分に対する自分の評価も、あてになりません。
自分にとっては当たり前の知識、自分にとっては大したことないスキルも、
他人にとってはありがたいということが良くあります。
あなたは、どんなことで他人に感謝されることが多いですか?
他人からのフィードバックをヒントに自分の強みを探してみましょう。
「自分では気づいていなかった強みを見つけ、生業につなげていく」参考例
最後に、強みを見つけ、生業にするイメージを持つにあたって、とても参考になった小説をシェアします。
この小説の主人公は、
自分の強みは「美貌」だと思って生きてきた中年女性。
その美貌も衰えてきた今、自分にできる仕事は〇〇くらいだろう…と思って行ったパートの面接に落とされるところかストーリーが始まるのですが、
誘われたことや頼まれたことに対応していくうちに、思わぬ自分の「強み」に気付き、
幸せな仕事人生が開けていくのです。
強みを見つけて生業にしていくイメージが腹落ちできた一冊でした。
脇役で登場する女子大生が、戦略性をもってアルバイトを選択しながら、自分の仕事人生を開拓していく姿もとても勉強になりました。
(読み物としても面白かったです。)
まとめ
本記事では、
E→Sになるにあたり、何を生業にするのか、
私の例と、今のところ至った考え方についてシェアさせて頂きました。
私もまだ試行錯誤の途上におりますので、
この先、色々な変化があると思います。
また思うところがありましたら、記事に書いてみたいと思います。
本日も貴重な時間を割いて、記事をお読み下さり、ありがとうございました!