限られた時間で効率的に勉強したい方へ
- 短期間で資格試験に合格したい、テストのスコアを上げたい
- 試験に合格したいけれど、勉強できる時間が限られている
このような悩みにお答えします。
本記事の内容
- 勉強の成果を左右する4つの要素
- モチベーションを最大化する5つのポイント(目標の選び方、達成した時のメリットをリアルに想像、環境づくり、思い込みを利用する、知りたい欲を引き出す勉強法)
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 初学者から始めて2年5か月で公認会計士試験(当時の2次試験)に合格
- 働きながら、スキマ時間の英語学習でTOEICスコアを590→865にUP
これらの経験を通じ、「勉強量に対して最大の効果を出すこと」について、研究・実践してきました。
時間をかけるだけでは、勉強の成果は出ない
「1日〇時間勉強しよう!」という目標を掲げる方も多いと思いますが、「〇時間の勉強」の成果は、やり方次第で2倍にも3倍にもなります。
すなわち、他の人の半分、3分の1の勉強時間で、合格または目標スコアを達成できる方法があるということです。
勉強の成果を左右するのは以下の4つの要素です
- 勉強の内容(わかりやすい、かつ、効率良く学べる)
- 自分自身のコンディション(こちらの記事に詳しく解説しています)
- 周囲の環境(邪魔を排除、集中できる環境を整える、前向きになれる環境に身を置く)
- モチベーション(受かりたい!頑張りたい!楽しい!という気持ちを保つ)
この記事では、上記のうち、モチベーションを最大化する方法について詳細に解説していきます。
モチベーションを最大化する5つのポイント
1.目標の選び方(勉強を楽しめる、興味を持てるものを選ぶ)
モチベーションを最大化するために、もっとも重要なポイントは、
「合格・スコアアップまでの勉強過程を楽しめる目標を選ぶこと」です。
勉強過程そのものを楽しいと感じられるように、勉強を「目標達成のための犠牲」と感じずに済むように、目標を選びます。勉強期間を「未来のために犠牲にしている時間」と思った瞬間に、「我慢の日々」になってしまい、モチベーションはダダ下がりですので。
私自身、新卒で就職した会社を辞めて資格試験を考えたときに、達成可能性を高めるために以下を検討しました。
・試験科目に興味を持てるか…公認会計士試験の受験科目について調べました
・試しに初歩的な勉強をしてみて楽しいと感じるか…簿記3級の勉強をしてみました
・受験者層や平均的な受験期間はどんな感じか、その中に入って幸せにやっていけそうか…予備校の説明会に参加して、学生と社会人の割合や、平均的な受験期間を知り、やっていけそうな心証を得ました。
実際に公認会計士の受験勉強を始めてみて、勉強はとても興味深く、試験を抜きにしても知りたいと思える内容だったので、勉強過程そのものを楽しむことができました。これがもし、法律系の資格を志していたら、勉強内容に馴染めず、受験はうまく行かなかったかもしれません。
モチベーションを最大化するために、事前リサーチをしっかり行い、自分にあった目標を設定することは、もっとも重要です。
2.達成した時のメリットをリアルに想像しつづける
2つめのポイントは、達成した時のメリットをリアルに想像しつづけることです。
潜在意識に、自分が目標を達成したあとの素晴らしい状況を、繰り返し覚えこませます。
私自身の例を挙げますと、受験生だった当時、自宅の最寄り駅に完成した新築マンションの前を通るたびに、試験に受かったらこのマンションに住むのだと、リアルに想像を膨らませていました。また、予備校の帰り道に、ジャガー(外車)のショーウィンドウを眺めて、受かったらあのツヤツヤしたブルーの車に乗るのだと、うっとりしていました。
「達成すれば良いことがある」と、潜在意識が認識すると、潜在意識はその達成に向けて全力で能力を発揮すると、以前に本で読んでいたので、ひたすら受かったあとのバラ色の人生を夢見て、自分を鼓舞していました。
潜在意識の話は別にしても、受かればバラ色の人生が待っていることを、リアルに想像できると、やる気は断然上がります。それに、勉強勉強の毎日の中で、「受かったら〇〇しよう!」と想像するひとときは、それはそれで幸せなので、ぜひ試してみてください。
3.勉強ライフを「楽しい!」と思える環境を作りだす
3つめのポイントは、勉強ライフを楽しむ環境作りです。
素敵な場所で勉強する、勉強場所に好きな人・憧れの人を作ることで、勉強場所に行きたい!と思えるモチベーションにします。
具体例は
- 六本木ヒルズのアカデミーヒルズの会員制ライブラリーで勉強する…勉強場所に行くのが楽しみになる。
- 勉強場所や予備校に好きな人を作る…通うのが楽しみになる
- 素敵な先生の授業を取る…授業が楽しみになる。認めてもらえるように頑張ろうと思える。
といった感じです。
なお、本気で試験合格・目標スコアを達成したい場合、好きな人・憧れの人との距離感を保つ(近づきすぎない)ことはとても重要です。
試験に合格・目標スコアを達成するまでは、自分の中の最優先事項を勉強にしておく必要がありますので。
最優先事項については、次の項目4.で詳しく解説します。
4.試験合格・目標スコア達成を、自分の人生における最優先事項にする(思い込みを利用する)
4つ目のポイントは、試験合格・目標スコア達成を、自分の人生における最優先事項にすることです。
私たちが使える資源(時間やエネルギー)は限られており、それをいかに集中して注ぐか、で目標達成の成否や達成までのスピードが変わってきます。
そこで、目標を達成するまでは、「その目標を達成すること以外、自分にとって価値はない」と自分自身に思い込ませます。「その目標を達成することが最高の価値だ」と信じている人たちの中に身を置くことで、思い込みを強くすることができます。
私自身、専業受験生となり、公認会計士専門の予備校に入り浸ることによって、公認会計士受験に人生をかけている人たちの中に身を置きました。それにより、当時は「公認会計士試験に合格することが最大の価値だ」と思い込むことができたのです。
当時私は20代前半であり、勉強を始めた当初は「同世代の女子は、女子として一番モテる時期を謳歌しているのではないか?」という雑念もありました。しかし、予備校にいると、いかにも優秀な若者たちが、数年以内に公認会計士になることを前提に、当たり前の様に朝から晩まで勉強している姿を目の当たりにしていると、「これこそが素晴らしいことなのだ!」と思えてきたのです。その結果、勉強を最優先とすることに迷いが無くなりました。(正確には、世の中には楽しいこと・素晴らしいことが他にも沢山あるともちろんわかっていましたので、思い込みをうまく利用していた、というのが適切な表現になると思います。)
5.「覚えたい!知りたい!」という欲望を最大限に引き出す
5つ目、最後のポイントは、「覚えたい!知りたい!」というモチベーションを引き出す方法です。
例えば、
- 明日試験があるとして、試験範囲5ページ分を暗記しなければ…と思っていた矢先に、明日の試験に絶対に出る項目を3つ教えてもらったとき
→翌日までに絶対覚えますよね?
- 試験の本番中に昨日勉強した範囲が出題されたけれど、1か所どうしても思い出せないとき
→「ああ、あのページを今すぐ読みたい!書いてあったことを確かめたい!」と思いますよね?
上記のような状況では、「覚えたい!知りたい!」というモチベーションがMaxになっています。
そのため、同じ情報であっても、教科書やテキストをなぞっている場合と比べて、吸収率が何倍も高くなっています。
普段からこのような状況を作り出し、自分の「覚えたい!知りたい!」欲を引き出しながら、勉強をすると、ぐんぐん頭に入ります。
「覚えたい!知りたい!」欲を引き出す方法として、以下の例があげられます。
- 模擬試験や答練、ミニテストを積極的に受ける。
- 範囲を区切って、テスト形式の学習をする。
- 質問形式で暗記する(こちらの記事に詳しく書いています)
ちなみに、何かを覚えよう・学習しようとする際は、「あと少し」というボリューム感も大切です。
1回に学習する・覚える分量は、自分が「このくらいの分量なら行けるかも!」と思える分量におさえた方が良いです。
分量が膨大だと終わりが見えず、やる気が失われますので。
最終的には膨大な量をこなす場合であっても、1回1回は小分けにして取り組みましょう。
かけた勉強時間に対して、最高の成果を上げよう!
いかがでしたでしょうか。時間は私たちにとって、もっとも貴重な資源です。
勉強に時間をかける以上は、その成果を最大化していきたいですよね。
本記事を読んで下さった皆さまが、短い勉強時間で最高の成果を上げられますように。