限られた時間で効率的に勉強したい方へ
- 短期間で資格試験に合格したい、テストのスコアを上げたい
- 勉強したいけれど時間が限られている
このような悩みをお持ちの方は多いと思います。 試験合格やスコアアップを目指して勉強をしている場合、限られた時間で最大の成果を上げたいですよね。
時間をかけるだけでは、成果は出ない
「1日〇時間勉強しよう!」と目標を掲げる方も多いと思いますが、「1日〇時間」の成果は、やり方次第で2倍も3倍も違ってきます。逆に言えば、やり方次第では1年で済む勉強が、2年3年と長くかかってしまうということです。勉強期間が長期化すれば、辞めてしまうケースも出てくるでしょう。
勉強時間のほかに、成果を左右する要素は何でしょうか。
- 勉強の内容(わかりやすい、かつ、効率良く学べる教材、授業、カリキュラムを選ぶ)
- 自分自身のコンディション(学んだことがスイスイ頭に入ってくる、どんどん覚えられる状態で勉強にのぞむ)
- 周囲の環境
- モチベーション(興味が無い事をしかたなく勉強しているか、知りたくてしかたないことをワクワクしながら勉強しているかの違い)
今日は上記のうち、自分自身のコンディションを保つ方法をご紹介したく、この記事を書きました。 私自身、この方法で公認会計士試験に約2年間で合格しています。
自分のコンディションを整える重要性
なぜ、自分のコンディションを整えることが大切なのでしょうか。
脳内がパンパンになって、疲れ切った頭で勉強しても、ほとんど成果が出ないからです。
例えていうならば、乾いたスポンジは水をぐんぐん吸収するけれど、水を吸い切ったスポンジはいくら水をかけても吸収しません。そのため、乾いたスポンジの状態の時間をできるだけ多く作り出し、その状態で勉強をすることが成果の倍増につながります。
時間という資源は有限ですが、投下した時間に対し成果が2倍、3倍になれば、結果的に投下する時間は短くすみます。
朝起きてすぐがベスト
勉強に最も適した状態は、朝起きてすぐです。
余計なものをいっさい見ない聞かないで、勉強をスタートしましょう。
余計なものとは具体的にスマホ、テレビ、ラジオ、新聞等です。
一晩睡眠をとって疲れが取れ、クリアになった頭の状態、身体のコンディションは、1日1回、朝起きた瞬間にしか得られない貴重な状況です。この状況では、初めて知ることや多少難しいことも頭に入って来やすい。新しいこともぐんぐん理解できるし、暗記も進みます。
もしここで、スマホのニュースやSNS・メールなどを見てしまったら、テレビのニュースが耳に入ってしまったら、今なら何でも理解できる、覚えられる、クリアな状況(乾いたスポンジ)に、余計な情報が吸収されてしまいます。そして、その分、脳内のクリアなスペース(新しいことを理解したり覚える余力)が減ってしまいます。
もし可能なら、朝の身支度も勉強後のリセット時間に後回しにて、とにかく、勉強を始めるのがベストです。
1日をユニットにわける
とはいっても、朝は1日1回しか来ません。1日に必要な勉強量が2時間くらいまでなら、朝の勉強だけで対応できますが、それ以上勉強する場合、どうすれば効率的に勉強できるでしょうか。
私自身、公認会計士受験のときは、専業受験生でしたが、1日を5ユニットにわけて勉強していました。
具体的には、1ユニットは1時間半から2時間に設定し、間に仮眠、ウォーキング、ヨガ、入浴等をはさみます。一旦脳の疲れを取る、頭の中をクリアにすることで、疑似的に朝1番に近い状況を作り出していました。
(当時のスケジュール)
起床→勉強①→(朝食・移動)→勉強②→(昼食・仮眠)→勉強③→(移動・夕食)→勉強④→(入浴)→勉強⑤→就寝
上記は、専業受験生の例ですが、日中仕事をして、夜にまた勉強する場合も同じです。仕事で頭を使って疲れていますので、一旦ウォーキングなどで頭をクリアにして、勉強を始めます。長時間勉強する必要がある場合は、さらに、入浴や軽いヨガなどをはさんで、複数のユニットに分けた方が効率的に進められると思います。
仕切り直しには、ウォーキングが最適
1日をユニットにわける際、間に挟む活動として、一番おススメなのがウォーキングです。
ウォーキングのメリットは以下の通りです。
- 時間がかからない・・・特別な準備や片付けが必要ないので、実際に歩く時間しか取られません
- 適度な運動量・・・適度な刺激になるものの、疲労が残らないので、その後の勉強にさしつかえません
- 筋力・体力がつく・・・ウォーキングは軽い運動ではありますが、継続すれば、筋力・体力が付きます。筋力・体力が付けば自分のキャパシティが広がります。普段の勉強生活も、試験本番も体力があった方が当然有利です。
- 精神的に安定する・・・歩くことでハッピーホルモンと言われているセロトニン(脳内物質)が出ます。プレッシャーを抱えたり、ストレス解消ができない等で、不安定になりやすい受験生にとっては、とても有用です。
- 良く眠れる、眠りの質が上がる・・・ウォーキングすることによって、夜良く眠れるようになりますし、眠りの質が上がります。その結果、翌朝のコンディションがますます上がります。
睡眠は最優先
睡眠は最優先することをおススメします。
しっかり眠ることで、疲労が回復し、頭がクリアになって、再びやる気が出てきます。
勉強にかける本気度にもよりますが、人生をかけて本気で試験に受かりたい、点数を上げたいと思っている場合はアルコール、カフェイン、寝る前のブルーライトは避けて、睡眠の質を上げることをおススメします。
食事の摂り方とアルコール
血糖値が急激に上がると眠くなります。眠くなると勉強の効率が下がる(というか、眠い頭では勉強できない)ので、私自身、公認会計士の受験生時代は、主食を玄米にしていました。
またアルコールは、(人によって差はありますが)分解するまで時間がかかりますので、回復するまで、効果的に勉強できることは望めません。また、睡眠のところでも書きましたが、睡眠の質が落ちるため、本気で勉強している方は、アルコールは避けた方が良いと思います。とはいえ、まったく飲まないのは難しいかもしれませんので、アルコールが時間を奪うこと念頭に置いて、アルコールとの付き合い方を工夫した方が良いと思います。
勉強だけでなく、人生のパフォーマンスも上がります!
勉強の成果を上げるべく、自分のコンディションを整える方法をご紹介してきました。
細かいところもあったと思いますが、私自身、公認会計士試験の際は、受かるためにできることはすべてやるというスタンスで、臨んでいました。ただそれは、専業受験生であったことや、短期集中型だったから可能だったと思います。今も、働きながら何かしら勉強を続けていますが、仕事も育児もあるなかで、そこまでストイックにはやっていません。
しかし今でも、朝一番に重要なタスクに取り組む、ウォーキング、睡眠、アルコールとの付き合い方、食事の摂り方…どれもが今の生活で生かされており、勉強だけでなく、人生のパフォーマンスを上げるのにも有用だと感じています。
ご紹介した内容が、少しでもご参考になれば嬉しく思います。